港の見える丘公園はかつて横浜開港期にイギリスとフランスの軍隊が駐屯した場所としてよく知られている。
横浜開港と同時に横浜に多くの外国人が暮らすようになると、
当然のように日本人との間にトラブルも発生するようになった。
生麦事件の例を出すまでもなく、外国人に対する傷害事件も少なくなく、
居留地襲撃の噂さえあった。
そうした状況の中で自国居留民の安全と財産を守るためという名目で自国の軍隊が日本に呼ばれたということだが、
横浜港を一望する高台に軍隊が駐留したのは名目以上の意味があったことは間違いない。
現在の公園中心部あたりに駐屯したイギリス軍と、
現在の「フランス山」に駐屯したフランス軍とが隣り合い、
さらに当時の幕府の対応も絡んで、さまざまな逸話も残されているようで、
港を見下ろすこの場所が当時軍事的に大きな意味を持っていたことを窺わせる。
横浜開港と同時に横浜に多くの外国人が暮らすようになると、
当然のように日本人との間にトラブルも発生するようになった。
生麦事件の例を出すまでもなく、外国人に対する傷害事件も少なくなく、
居留地襲撃の噂さえあった。
そうした状況の中で自国居留民の安全と財産を守るためという名目で自国の軍隊が日本に呼ばれたということだが、
横浜港を一望する高台に軍隊が駐留したのは名目以上の意味があったことは間違いない。
現在の公園中心部あたりに駐屯したイギリス軍と、
現在の「フランス山」に駐屯したフランス軍とが隣り合い、
さらに当時の幕府の対応も絡んで、さまざまな逸話も残されているようで、
港を見下ろすこの場所が当時軍事的に大きな意味を持っていたことを窺わせる。
▲写真をクリックすると[拡大]表示します。
戦後、この場所は米軍に接収されたが、接収解除後に公園用地として取得、
1961年(昭和36年)から整備され、1962年(昭和37年)に「港の見える丘公園」として開園した。
後にフランス領事館が置かれていた跡地を「フランス山」区域として公園に併合、
イギリス総領事官邸はイギリス館として開館した。
さらに1978年(昭和53年)には大佛次郎記念館が、1984年(昭和59年)には神奈川県立近代文学館が開館、
1984年(昭和59年)には横浜人形の家とフランス山を結ぶ「フランス橋」が、
1986年(昭和61年)には大佛次郎記念館と神奈川近代文学館とを結ぶ「霧笛橋」が完成している。
さらに1991年(平成3年)5月にはバラ園がオープン、
このバラ園はさらに1999年(平成11年)には「ローズ・ガーデン」として再整備されるなどして現在に至っている。
現在の港の見える丘公園はその立地から横浜有数の観光名所として知られ、
ベイブリッジを含めた横浜港の様子を一望する展望台には連日多くの観光客が詰めかける。
港湾地区の少々雑然とした風景は景観としてはそれほど美しいものでもないように思えるが、
夜景は素晴らしく、日暮れからの時間帯は若いカップルのデートコースの定番となっているようでもある。
公園は展望台のある中心部分と北西側の「フランス山」、
そして南東側の「ローズ・ガーデン」などからなっており、大佛次郎記念館、
県立神奈川近代文学館などを併設している。「フランス山」は公園の北側斜面の雑木林で、
その中を散策路が辿っている。
山下公園方面や元町方面から訪れる際にはこの林の中を抜けて展望台を目指すといい。
木立の隙間から港の風景が見え隠れする中、野鳥の声を聞きながらの散策はなかなか楽しいものだ。
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展望台とその南側の一角はこの公園の中心となる部分と言ってよく、
花壇なども整備されていて端正な美しさを持っている。のんびりと散策するにもよく、
ベンチに腰を下ろして潮風に吹かれて時を過ごすのもいい。
やはり高台にあって展望が開けているというのは開放感があってよいもので、
その魅力は「港の見える丘公園」というその名に充分に象徴されているという気がする。
公園の南側部分、大佛次郎記念館やイギリス館などに隣接して「ローズ・ガーデン」が造られている。
港の見える丘公園はもともとバラの名所として知られていたのだが、
既設のバラ園と併せて再整備し、1999年の3月31日から「ローズ・ガーデン」として開園したものだ。
約1800本ほどのバラは西洋風の庭園の雰囲気に見事に調和して訪れる人の目を楽しませてくれる。
訪れる際にはバラが見頃となる5月中旬から下旬を選ぶとよいだろう。
この公園から山手本通りを西に辿れば外国人墓地や元町公園も近く、
やはり横浜観光には欠かすことのできないスポットと言えるだろう。
20台分ほどの駐車場があるということだが、もちろん有料だし、
空いていることは期待できないだろう。石川町駅から歩けば15分から20分程度だが、
山下公園方面とも併せて散策を楽しむのもよいものだろう。
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